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  • 執筆者の写真islandshinq

下垂足 a,k,a 腓骨神経麻痺



腰痛と太もも裏の痛み、足首の関節から下、足のつま先が上がらなくなり痺れもあり歩く時にひきづる様になった。


腕にも痺れがあり感覚が鈍いとのこと。


整骨院で8回の施術を受けたが変化がない為、来院された60代男性。


つま先を挙げられなくなった方の足のスネの筋肉は痩せ細ってしまっていました。


整骨院ではおそらく、下垂足、腓骨神経麻痺だろうと言われた。


病院の西洋医学的な診察ではそうなりますが、脈診した結果は左心包虚左腎虚証という状態でした。


よく、〇〇症とかって病院では言われますが、東洋医学でも症と同じ音の証(ショウ)という言葉を使います。


病院の症という言葉が指しているのが、カラダの表面で起こっている現象なのに対して、

東洋医学の証(ショウ)はカラダの中で何が起こっているかを指します。


なので、カラダの表面で起こっている症状とは別の場所にアプローチをしたりするんですね!!


肩や腰が痛いのに足首に鍼をする。


離れた場所にある弱った所へ力を足してあげる事が根本的なアプローチで、結果カラダの表面に起こっている症状が出なくなる。


表面に起こっている症状にのみアプローチする事を対症療法と言いますが、これだけでは火事になった火の先に水をかけているだけで、燃えている物自体が消えない限りなかなか改善していきません。


対症療法をし続ける事も楽に過ごせる事かもせれませんが、体力も要りますので、火が大きくなり過ぎない早めの対策が大切です。


そこで離れた所にある弱っている箇所を探すのに使うのが手首の脈に反映される全身の状態です。


???と思うかもしれませんが、顔色を見ただけで体調悪そうとか、くらいの事は皆さんもわかりますよね。

それのもっと細かいものがカラダの色々な所に反映されています。

舌やお腹や目にもありますが、鍼灸では脈診と舌診が多く使われています。


脈診の事はまた詳しく書きます。



話がそれましたが、足の麻痺に対して肘からアプローチしました。

脈診の結果鍼を刺す必要は無かったので、皮膚に触れる添える程度です。


2回目の治療後から麻痺足に血流を感じると感想をもらいました。


3回目で痺れが半分以上改善


4回目で痺れが8割以上改善し、足首に力が入る様になりつま先を上げる事ができる様になりました。


その後数回の施術で回復。

腓骨神経麻痺、卒業となりました。



それ以降体調管理で施術を受けられておりますが、睡眠の質が上がり『体にエネルギーが充満してきた!』

との感想をもらいました。


そのエネルギーと感じる状態が鍼灸で扱っている『氣』のことですね。

体感すればわかるもの。


そもそも病気になる、その『病気』という漢字が病める気持ちと書く事が、読んで字の如く気を表現していますね。


カラダの表面に病気が出ている時点で体内には大きな偏りがあると言う事。


カラダの表面に何の症状が出ていなくても、脈診すればどこが弱っているかわかります。


病になる前に、カラダのバランスを整えてあげる事を未病治といいます。


カラダの表面に現れていた症状が治ってもカラダの中の偏りを整えて治療が終了する事が理想です。


でないと、しばらくすると再発して戻って来られる事があります。


この方はしっかり完治して次のステージへチャレンジする気力も湧き、充電満タンにして卒業していかれました。












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