50代男性
痛みで肩が途中から上がらなくなった。
手首も痛む。
普段は脊柱管狭窄症で通院されていたが今日は違う。
脈を拝見させて頂くといつもと違いカラダの疲れが目立つ、話を聞いてみると昨日仕事中に軽度の熱中症になって気持ち悪くなったとおっしゃる。
カラダの疲れが酷く、(東洋医学の)心(臓)を包む膜である心包に熱のようなつまりがある。
カラダの疲れに対する足のツボに先の丸い刺さらない鍼を当てたところ少し肩の動きが良くなったが、清熱効果のある足のツボ
に鍼を添えるとスーッと腕が最大に上がりました。 それで、手首の痛みも一緒になくなりました。
心包の経絡の熱を取るツボにも鍼をしました。
足首と手首のツボ計6箇所に鍼を添えてエネルギーの抜き足しと背骨の調整をしたのみで肩の可動域最大、痛みゼロ。 手首の痛みなくなり、カラダのダルさが改善しました。
これで睡眠を取れば超回復間違いなしでしょう!
治療後から睡眠のたびにドンドン良くなるのが氣鍼医術の凄み。
完全に自然界のリズムに調和しています。
さて、今回は軽度の熱中症でしたが私自身ヒドイ熱中症の方を野外で助けたことがあります。
真夏の暑い日20代男性の看板取り付け作業員の方が道で嘔吐して倒れておりました。
氣分が悪いとの訴え、周りの作業員の方も熱中症だろうとの事から、私が救急車を呼びました。
近所の方がアイスノンを持って来てくれて、脇の下と鼠蹊部を冷やしなさいと言われました。
が!
この昔からある常識が命取りになります‼︎‼︎
私は彼のポケットから財布と携帯を抜き取り(スリではありません!)
彼の同僚に渡しました。
そして近くに使って良い水道ホース付きがあったので口鼻以外の所に全開でかけ続けました!
ここで救急車が到着するまでの間の対応が生死をわけます。
脳の体温調節中枢の機能がおかしくなる熱中症。
ほっておけば脳内の温度が上がり過ぎて大きな脳障害や死にも至る。
カラダを早急に効率良く冷やすことが重要!
1番冷えるのは氷風呂に浸ける
2番は水道流しっぱなしの風呂に浸ける
その後は風呂や浸かるものなければ流水をかけ続けるしかなく、脇の下と股を冷やすのは1番効率が悪く、冷やす道具がない時にする事です。
これはアメリカのアスレティックトレーナー協会が実験した内容です。
なのでアメリカではチームに人が入れる袋が用意されており熱中症の時にはそこに水を貯めて入ります。
救急隊が到着して彼はその後順調に回復しました!
救急隊からも正しい対処法だと言っていただきました。
周りの作業員の方は年齢も彼より倍ほど上なのになぜ若い彼が熱中症に?
炎天下の下半袖、寝不足で作業していたらしい。
ベテランの方はみな長袖長ズボン。
長時間の直射日光は危険ですね!
これから真夏日を迎える関西でも熱中症に氣をつけて過ごしたいですね。
キンキンに冷えた飲み物での水分補給はかえって胃腸を冷やし体力を消耗します。
カラダの温度を下げるのは汗による氣加熱と排泄と呼氣です。
お腹を冷やしてもあまり意味ないんで、程々の冷え具合の飲み物にして下さいね。
あと予防に塩分も大切なのですが、摂取するものはスポーツドリンクや塩アメに入っているまがいものの食塩ではなく天日と海水のみで作ったミネラルたっぷりの塩を摂取して下さい。
梅干しなんかも最高ですね。
人生で1番長く使うものがカラダ!
健康にお過ごし下さい🙏🏽
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