中医学では今回の疫病、新型コロナウィルスを寒湿疫と分析しています。 体内に寒い邪気と湿った邪気が強く入ります。 舌の状態は白い苔が分厚くできてボテっとした感じになるそうです。 体内を冷やさない湿らさない事が予防にも大切になってきます。
体内を冷やさないということは冷たいものを控えるってわかりますが、湿らさないって感覚は東洋医学独特の考えです。 普通は身体って水分やからしめってるやん!と、思います。
健康体の場合、飲食物を口から入れたら小大便になるまでスムーズに流れますが、暴飲暴食や疲労やストレスでその流れが上手くいかないとジメジメした湿気のようなものが生まれます。
それ! なんかイメージできますか?
体温37度で詰まりがあると発酵がスムーズにいかずにジメジメしますよね、そんな感じ。
その湿というもの、日本では湿気が多いから胃腸が弱い等といわれてきたんですね! それを飛ばすのに有効なのが灸なんです! だから日本で直接灸が発達したのやと思います。
歴代の殿様も灸で病を治したそうです。
灸!灸!灸!
湿が溜まった結果肺に登って行くと喘息になったり肺炎になったり様々な不調がうまれます。
今回の新型コロナウィルスでも呼吸器系が弱い人は悪化しやすいといいますよね!
体内に溜まった湿をヨモギの陽のパワーで蒸発させるイメージで灸をしましょう!
灸による免疫系の活性化もできます。
もちろん鍼と灸両方をすることでさらなる生命力の強化が期待できます。
灸の良いところは自宅で養生的にできるところですね!
今回の新型ウイルスによって様々な影響が出ています、発症してしまった方々には一刻も早い回復を願っています。
しかし、我々はこの経験を通して日々の健康や社会システムのことを考え直すチャンスなのではないでしょうか。
最先端医学でもってもどうにもできない力で襲われた時に生き抜く力が試されています。
そんな時に過去数千年の我々東アジア人を守り抜いてきた伝統医学にヒントがあるのでは?ないかと日々臨床に向かっています。
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