30代女性、2児の母。
疲労が溜まると口唇ヘルペスがでることが時々あるが、今回は原因不明の脇の下から肩の後面にかけての痛みを訴えていたら数日後に疱疹が発症、見るからに帯状疱疹の一塊だけが出た状態。
また睡眠の質も低下しており、空腹時に腹部にキリキリした痛みを感じる事もある。
初診
脇の下から肩の後面に疱疹がありピリピリと神経を触られた様な痛み。
今回は口唇ヘルペスとのダブルパンチ。 余程疲労が溜まっていた事でしょう。
東洋医学的解析
肝虚肺脾実証 左から 合水穴使用
肝虚とは簡単に言うと肉体疲労の事で、今回はそれにプラス実証というのがついている。
それは肉体疲労がひどく、弱った内臓のシーソーの反対側にエネルギーの詰まりが起こっているような状態でこれを通す施術も必要。
施術後に口唇ヘルペスがその場でしぼんで枯れてきた。 唇が腫れている炎症も治る方向に。
肩のヘルペスの発疹と発疹の間の赤みのある炎症も引いてきた。
初診の次の日。
子どもを小児はりに連れて来られたついでに数分でお灸のみの施術。
昨日よりもずいぶん発疹が小さくなり、発疹と発疹の間の赤みが減った。
痛みのレベルもマシで痛みで眠れない事が無くなって良眠だったと本人談。
初診から5日後
更に痛みのレベルも下がり時々痛みあるレベル。
見た目にも炎症はほとんど無く、発疹は枯れてカサブタの様な状態。
東洋医学的解析
肝虚肺虚証 左から 合水穴使用
前回の経絡治療で実という詰まりがとれており、回復傾向だと考えられる。
初診から6日目
昨日の治療以降痛みがゼロになったとメールでの報告をいただく。
初診から12日目
小児はりで来院されたついでに患部を診せて頂く。
炎症はなく発疹の枯れた後だけが残っている状態。
再発予防も兼ねて数分で灸のみを施術。
以上でヘルペスに対する施術終了。
初診時の脾(消化器系)に対する瀉法が劇的に回復力を取り戻しわずか1週間で痛みが消えたのではないかと考察しております。
本治法と呼ばれる手足に鍼を添えただけで以前体験したヘルペスの数倍の早さで回復していった体験を患者さんも驚き、感激してくださいました。
そしてお灸がヘルペスウイルスを現象させるという論文通りの結果に。
数本の鍼を添えるだけで脈を整える狙撃のような医術、脈診流 氣鍼医術。
私も感激しております!
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